2010.03.06 Saturday
虐待
衰弱死した埼玉県の児童の家族が公園で暮らしている当時の様子がきのうのテレビで流れていました。家賃滞納でアパートを追い出された両親と死亡した児童の兄が公園で暮らしていた映像で、テレビ局のスタッフが長男に声をかけると、「お腹が空いた」と食事を与えられていない様子でした。その脇で父親が何か食べていました。食べ物を催促した長男の足を父親が踏みつけて転倒させるシーンもあり、明らかな虐待と思われる行為がありました。
その両親による虐待で4歳の児童が衰弱死する最悪の事態になりました。児童相談所は職権で強制的に保護しようとしていましたが、さいたま家裁は「明確な虐待が認められなければ難しい」との見解を出し、県警も「客観的な証拠がないため、立件は困難」との見方をしていたために、児童相談所や近所の人たちの心配が現実のものとなってしまいました。テレビの録画や近所の人たちの証言など虐待している証拠があったのですから、もっと積極的に手続きをとれば強制的に立ち入りもできたはずです。結局本気でどうにかしたいと県警や裁判所が動けば未然に防げた事件だったのではないかと思うのです。“お役所仕事”の典型的な事例です。 遺体には、低栄養状態で複数の打撲痕や擦り傷があったそうで、本当にかわいそうです。我が子を守ろうとするのは人間の本能だと思うのですが、なぜこんなことをするのか全く理解できません。今後同じような事件が起きないためにも、証言があればその事実を確認するために強制的に立ち入りができるように法律の整備をすべきです。これは児童だけではなく高齢者に対する虐待の抑止にも役立つはずです。 |